港区役所の前からちぃばす芝ルートに乗車して終点のみなとパーク芝浦に向かいます。
乗車前に芝地区総合支所協働推進課で配付している、芝地区の名所を紹介したちぃまっぷを入手しておくとまち歩きに便利です。
乗車してすぐ右車窓から、東京タワーをバックに区立芝公園が見えてきます。
バスはJR田町駅方面に進みます。浅草線三田駅前停留所で下車して、JR線路脇の本芝公園を訪ねます。
ここは江戸時代、東京湾で取れた魚が水揚げされた場所で雑魚場と呼ばれていました。
1872年に新橋駅-横浜駅間に開通した日本最初の鉄道がすぐ近くを走っていました。
明治の末頃から芝浦地域が次第に埋め立てられ、漁業も行われなくなったため、1970年に埋め立てられ、現在の本芝公園となりました。
藻塩橋停留所で下車して、道路を少し戻り、線路に架かる札の辻橋へ。
橋の下には11本の線路があり、新幹線、山手線、東海道線等JRの電車が行き交う風景に出合えます。
鉄道好きな人にはたまらない場所で、橋には高い網目のフェンスが設置されているので、お子さんと一緒でも安心です。
芝浦港南地区総合支所や港区スポーツセンター等がある複合施設です。
ひと休みしたら、施設の近くにある新芝運河遊歩道へ。
楽器を奏でる3体の銅像リバーサイドトリオをあしらったベンチがあります。
ちぃばす麻布西ルートに乗車します。このルートは、広尾駅から麻布十番、六本木けやき坂、飯倉片町、仙台坂上等を経由して広尾駅に戻る路線です。
は冬の日だまりを訪ねて、麻布十番から、六本木ヒルズ、鳥居坂付近を散歩します。
麻布十番エリアは、周囲を高台に囲まれた古くからの商業地です。
麻布十番商店街にある広場、パティオ十番に立つきみちゃん像は、童謡赤い靴の歌詞のモデルになった少女きみの銅像です。
きみは9歳の時、鳥居坂教会の孤児院で亡くなりました。母と子の愛の絆が込められた、高さ60センチほどのかわいらしい像です。
都道319号沿いの麻布十番停留所から乗車すると、前方に六本木ヒルズが大きく迫ってきます。
六本木けやき坂停留所の近くには、さくら坂公園があります。
44体のロボットで構成されたトーテムポールが目印の公園は、子どもたちに大人気です。
六本木けやき坂停留所から、バスは六本木ヒルズのセンターループを走行します。
駐車場をぐるっと回り、けやき坂に戻ります。
鳥居坂下停留所を過ぎるとバスは左折し、急な坂を上ります。
江戸時代には、坂の東側に大名、鳥居家の屋敷がありました。現在はシンガポール大使館等が建っています。
麻布鳥居坂の道沿いは学校や教会が立ち並ぶ静かなエリアです。
麻布地区総合支所前停留所でバスを下車して鳥居坂の上に戻ると、麻布十番のまちが望めます。
坂を歩いてみると、急な勾配を一層実感できるでしょう。
鳥居坂の周辺には他にも歴史のある坂がたくさんあります。
東京都港区元麻布に鎮座する神社。旧社格は郷社で、麻布一帯の総鎮守。江戸時代は江戸氷川七社のうちの一社に数えられた。
社伝によると、天慶五年に源経基による創建と伝えられる。
港区が誕生したのは昭和22年。旧赤坂区・旧麻布区・旧芝区が合併したもので、名称の港は芝浦を擁する東京港の中心を意味したもの。
当初は東港区という案が有力だったそうですが、東京都東港区では早口言葉のようだということで東を取り、港区になったと言われています。
ちなみに区歌は光澄む海を抱きてと始まっており、今よりも海が暮らしに近かったことが分かります。

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